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2019/06/19

環境生活委員会 第二回定例会 前日委員会 「安心・安全どさんこ運動について」

この質問は、地域のリーダーの方から要望を頂いた内容を基にして質問させていただいたものです。

私たちの日々の暮らしに広く浸透している「安心・安全どさんこ運動」です。http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/dms/anzen-hp/dosankounndo.htm

 

更なる広がりを実現させていくことによって、初来目的を達成できるようにしていかなければなりません。

様々な手段を講じながら、多くの道民の皆さんに意識付けを深めていくことによって、安心と安全を身近なものとしていくことを実現させます。

 

また、このテーマについては、第二回定例会の一般質問と終日委員会で連続して議論を深めて参ります。

ご注目下さい!!

 

※この質問及び関連質問については、環境生活委員会の植村委員(空知地域選出)に行って頂いております。

 

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一 安全・安心どさんこ運動について

先日、滋賀県大津市において、またもや沿道で幼い子どもたちの命が交通事故の犠牲となりました。また、先月28日、川崎市多摩区で児童らが刃物を持った男に次々と刺され、児童の命が突然奪われるという日常では予想も出来ない悲劇的な事件が発生いたしました。近年、通行人などを無差別に狙った通り魔事件は、たびたび発生しております。対策は取られているが、完全に防ぐのは難しいのが実情であります。安全・安心なはずの公共の場が想いの足りない人の考えや身勝手な人の行動で突然にして危険な場所と化してしまう。誰もが起こしてしまうかもしれない交通事故や人として未熟で思いやりのない者が、幸せな人々の人生を一瞬にして最悪なものとしてしまう事故や犯罪を少しでも引き起こさないために私たち北海道議会議員としても使命感と緊張感を持って向き合っていかなければならないと思っております。

そこで、みなさまもご承知のことと思いますが、平成17年から北海道では犯罪のない安全で安心な地域づくりを進めるために道、市町村、道民、地域団体等が共通認識と意識の高揚を図り、防犯活動の促進に努めていくための組織として、北海道犯罪のない安全で安心な地域づくり推進会議の設置をし、平成20年から道民運動として、安全・安心どさんこ運動を推進しております。そこで、お伺いいたします。

 

(一) 推進会議の取組状況などについて

推進会議では、運動開始以来、どのような取組を実施してきたのか、また、その取組はどの程度広がってきているのか、安全・安心どさんこ運動の参加団体数や運動資金の推移とあわせてお伺いいたします。

 

<答弁>

運動の取組状況等についてでありますが

 

○  「北海道犯罪のない安全で安心な地域づくり推進会議」では、

  安全で安心な地域づくりを推進するため、道民運動として

  展開している「安全・安心どさんこ運動」の普及に向けた広報啓発や

  運動への参加の呼びかけなどに加え、防犯活動推進地区を指定して

  重点的な活動の促進にも取り組んできたところ。

 

 ○ この運動に参加する団体・企業の届出数は、

  初年度の289件から平成30年度末には722件と増加している。

  参加団体等は82市町村に所在し、

  中には、全道で活動する企業等も参加している。

 

  このほか、届出はいただいていないが、

  自主的に活動されている団体・個人等も多く、

  道内に運動が浸透しているものと考えている。

 

 ○ こうした活動を広く周知し、活動の輪を広げるため、

  啓発物品の作成などに充てるよう、企業等から協賛金を募っており、

  運動開始から本年3月末までの累計額は、

  約1,600万円となっている。

 

(二) 参加企業・団体などの活動状況について

運動への参加数は、平成30年度末までの累計で722件の届出等があったということですが、届出は最初の一度だけ提出し、翌年度以降は提出する仕組みになっていないと承知しておりますが、現在も継続して取り組まれている方々はどのくらいいるのか、また、具体的にはどのような活動が行われているのかお伺いいたします。

 

<答弁>

届出後の活動状況についてでありますが

 

 ○  「安全・安心どさんこ運動」は、

  安全で安心して暮らすことのできる北海道を築いていくことを

  趣旨とした道民運動として展開するものであることから、

  参加届出をいただいた後には、個々の団体に

  自主的な活動をいただいているところ。

 

 ○  こうした自主的な活動の参考としていただくため、推進会議では、

  「子どもの安全を見守る運動」と「あいさつ・みまもり・たすけあい運動」を

  運動の重点推進事項として定め、防犯パトロール、

  高齢者宅等への訪問による見守り活動のほか、

  地域の除雪ボランティアや環境美化活動など

  複数の事例を紹介しているところ。

 

(三) 運動に関する認識について

ここまで推進会議と安全・安心どさんこ運動の参加企業・団体などの活動状況それぞれについて伺ってまいりましたが、これまでの運動の成果について、道として、どのように受け止めているのかお伺いいたします。

 

<答弁>

これまでの成果についてでありますが

 

 ○ 推進会議では、ポスターやステッカー、カルタ、回覧板等の

  さまざま啓発物等を作成し、運動の普及を図ってきたところであり、

  賛同する全道規模の店舗や事業所、配送車、

  その他の各種施設等にステッカー等が掲示されており、

  運動の周知が図られてきたものと考えている。

 

 ○ また、企業・団体により、自主的に防犯啓発物等の作成や、

  運動名を入れた腕章等を着用してのパトロール活動、

  商品の配送時の見守りマニュアルの作成や実践など、

  独自の活動も見受けられるところ。

 

 ○ こうした取組などから、道内において運動が浸透するとともに、

  安全安心に向けた意識の醸成につながっているものと考える。

 

(四) 安全・安心どさんこ運動に関する推進会議の役割について

これまでの御答弁をお聞かせいただきまして、運動が10年以上経過して着実に広がりを見せている部分があると理解する反面、運動の範囲が道内市町村のまだ半分にとどまっているということと、初期に参加届を提出している団体がその後継続的に活動を展開されているのか把握できていないという点においては、これからの活動団体との連携のあり方や推進会議のさらなる推進力を求めていきたいところでもあると考えます。

そこで、さらなる活動の促進を図るために、ひとつの事例を紹介させていただきます。

ひまわりの絆プロジェクトといいまして、平成23年に京都府内の当時4歳だった男の子が、交通事故の犠牲となり、生前大切に育てていたひまわりの種をご遺族から警察官が引き継ぎ、全国各地でその種を広め、きれいに咲くひまわりを見ることがなく亡くなった男の子の生きた証を残したいとする遺族への支援とともに、命の大切さと交通事故防止を伝えていくために「ひまわりの絆プロジェクト」がはじまりました。

その活動の一端が、北海道警察内においても、取り組まれており、ひまわりを咲かせ、種を取り、近郊の学校や子どもの施設に配布しており、広がりを見せております。

このように、さまざまな活動があると思われますが、安全・安心どさんこ運動を推進する上での推進会議の役割について、道の考えをお伺いいたします。

 

<答弁>

推進会議の役割についてでありますが

 

 ○ 「安全・安心どさんこ運動」は、

  道内で行われている企業・団体のさまざまな活動を

  道民が心豊かに安全で安心して暮らすことのできる

  北海道の実現という、統一した意識のもとに進めていくもの。

 

 ○ 推進会議は、

  運動が地域に根差した幅広い道民運動として展開されるよう、

  自治体、事業者、道民及び関係機関・団体と連携しながら、

  組織の特性を生かして運動の普及促進を図っていくことが

  役割となっており、

  多様化する犯罪や交通事故などその時々の社会情勢も踏まえた

  活動にも取り組むもの。

 

(五) 今後の展望について

先程「ひまわりの絆プロジェクト」についてご紹介いたしましたが、更なるどさんこ運動の促進の働きかけとして、安全・安心どさんこ運動の取組のひとつに「ひまわりの絆プロジェクト」を加え、「どさんこひまわり絆プロジェクト」という名称で活動を広めていくと効果的であると思います。

北海道には、花いっぱい運動や各市町村において、植花活動を推進している団体も多いことから、運動の理解も合わせていただくきっかけや、これまで理解が得られなかった方面においても、違った角度で広がりを持てることが期待できるのではないでしょうか?また、ひまわりと言えばひまわりの里北竜町といったひまわりでまちおこしをしているところもあり、それらの団体とも連携を図ることで、地域の美化活動とともに交通安全の意識も広がりを見せることにつながるのではないかと思います。

更に北海道の開花の時期は限られることから、ひまわりカラーを基調とした交通安全、犯罪防止のグッズなどをさらに増やしていくこともご検討いただきたく思います。黄色で特徴的な地域づくりを発信している代表格として、夕張市の幸福の黄色いハンカチがございます。今では、夕張市内では、このハンカチを販売して、その収益の一部を福祉施設などに寄付をしている活動も展開されているということです。これを夕張市内だけに留めずに、ハンカチにひまわりのプリントを施すなど、一年を通じてどさんこひまわり絆プロジェクトと一体となって、全道各地に展開をしていく可能性などさらに地域連携を進めることがどさんこ運動を広めることに繋がっていく と思います。

「どさんこひまわり絆プロジェクト」などの取組を安全・安心どさんこ運動の取組のひとつとして進めていくこと、更に、今後運動をどのように展開していくのかについて、部長の考えをお伺いいたします。

 

<答弁>

どさんこ運動の今後の展開についてでありますが

             

 ○ 住みよい地域づくりのためには、

  道民の皆さん一人ひとりが具体的な活動に取り組むことが

  重要であり、「安全・安心どさんこ運動」は、

  こうした活動を社会に広めていくための運動として展開。

 

 ○ 委員からご提案のありました、

  「どさんこひまわり絆プロジェクト」と関連する取組については、

  今後、推進会議に諮ることを検討してまいる。

 

 ○ 地域の安全安心をおびやかす事件が連続しているが、

  道としては、道民一人ひとりが地域の安全安心に関心を持ち、

  参加していただける運動を推進することで、

  「人・地域・社会の絆」を深め、

  犯罪のない安全で安心な地域を構築してまいる考え。

 

<指摘>

今、熱心に活動されている団体の様子を伺っておりますが、メンバーの高齢化、後継者の問題や活動費の工面についての課題が直面しているようでございます。どの団体においてもそういった事態が考えられる時代背景でございますが、北海道の広大な地域を安全、安心に暮らすための最も基本の考え方としましても、住民の方々が自分たちの地域をどのように守っていくかといった意識の強化や日頃の運動の習慣が必要だと思っております。

ただ今、推進協議会のこれからの役割についてのご答弁におきまして、多様化する犯罪や交通事故などにその時々の社会情勢も踏まえた活動に取り組んでいただくということでございましたので、私自身もさらに日頃から地域の状況を把握させていただきながら、ともに運動に参画するつもりでいきたいと思っているとともに、これからの推進会議が、各地域の活動団体のみなさまとさらに連携を図り、活動意欲促進のための働きかけなど運動の取り組みに力を注いでいただくこととご期待しているところでございますので、何卒よろしくお願いいたします。