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2016/01/26

北海道シンガポール事務所が開設されました ~2~

シンガポールをここで紹介させていただくことは無粋だと思われますが、基本的な情報のみ羅列すると…

・1963年 英国から独立

・現在では、貿易・交通・金融の中心地

・シンガポール島を中心とする44の島からなる国で、国土面積は東京23区程度(埋め立てが進み、現在では23区面積を超えているそうです)

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千歳から羽田経由で13日午前6時半にチャンギ国際空港に到着し、休む間もなく市内視察へと出掛けました。

私にとって初めてのシンガポールでありましたので、現地のガイドさんに付き添っていただき、シンガポールの過去→現在→未来を理解しやすく解説をお願いしたところでありました。

 

最初に向かったのは「シンガポールシティギャラリー」です。中心部は勿論のこと、国土の全体のあらましが展示されています。

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無知な私は、2010年7月にマリーナ・サン・ベイズが落成し、ベイフロント開発が完了したと捉えておりましたが、決してそんなことはありません。

それは序章でしかなく、東京湾岸再開発に匹敵するような巨大な再開発事業が目白押しであることが理解できました。

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彼らは、限られた国土を如何にして有効に活用することを、更には世界中から投資を呼び込むかにあらゆる英知を注ぎ込んでいると感じることができました。

既に世界有数の貿易金融大国となっていますが、それに決して満足することなく、その先、更にその先を思い描き、計画を実現している様は、成長を渇望する獅子(シンガポールの語彙は「ライオンの町」だそうです)そのものであると認めざるを得ません。

地の利を生かし、立国の精神を忘れることなく成長を続けるシンガポールが、今後ともにアジアの、世界の成長を牽引し続けていく事は、誰もが認める既定路線であることでしょう。

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小さな島国であることから、彼らにとっての避けられぬ国家的課題は、水資源の確保となります。

現在はマレーシアからパイプライン二本(既に一本は契約切れで閉鎖済み・残りも2061年には契約切れ)で水を購入しています。

決してそれで十分ではありませんから、ニューウォーター(高度な浄化技術で再生された水)の活用や様々な国家的プロジェクトによってライフラインを確保しようとしています。

過日の北海道シンガポール事務所のオープニングセレモニーで配られた「いろはす(ハスカップ)」が、大好評だった位です。

水を当たり前のように使う私たちは、今一度「水」について見つめ直す必要がありそうです。

同じ「水」であっても、「美味しい」ことや「新鮮」であること、そして「安心・安全」に口にすることができる「水」ですら、私たちの『強み』であることを思い知ることができました。

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そのシンガポールで、いま北海道に熱い眼差しが向けられているのです。

日本食はもちろんのこと、北海道の食材に対して並々ならぬ注目が寄せられていることを実感したものであります。

シンガポールをシンガポールのみとしてではなく、ASEANの中心地として、アジアや世界への入り口として捉え直して戦略・戦術を練り上げて、私たちが短中期的に目指す「外国人観光客300万人プロジェクト」や「道産食品1000億円輸出プロジェクト」の達成の実現を成し遂げなくてはなりません。

御旗は立ちました。あとは実行あるのみです。

北の元気玉、その為に必要な政策を一つ一つ実現・実行・前進させて参ります。よろしくお願い致します。

北の元気玉 道見やすのり