
D,道立病院の新たな改革プランについて
最後に、道立病院の新たな改革プランについて質問します。
人口減少や高齢化が進行し、医療需要が大きく変化していく中で、地域医療構想の策定が進んでいるところではありますが、道内には、民間の医療機関では参入の厳しいへき地医療や特殊医療、高度・専門医療などを提供する道立病院が6地域に置かれており、その役割は地域に欠かせないものとなっておりまして、今後ともその重要性は変わらないものと考えております。
しかし、道立病院を取り巻く環境は、医師不足等や厳しい経営状況の下にあり、地域医療構想との整合性を図りながら、病院がその役割を継続的に担っていくためには、一層の経営改革が求められるところであります。
今後、道立病院では、新たな病院事業改革プランを策定して経営形態を見直し、新たに設置する管理者の下で医療環境の変化に迅速・的確に対応し、経営改善の取組みを着実に進めるとしておりまして、来年度の予算編成に合わせて収支計画を策定する予定と聞いておりますが、国からは、新たな改革プラン期間中の平成32年度までに経常収支の黒字化を目指すことが要請されており、経営改革の取組みは決してたやすいものではないと承知しております。
新たな改革プランでは、収益確保策などの実効性を高めていくため、道としてどのように取り組んでいくのか、伺います。
<答弁>
道立病院の経営改革についてでありますが
○ この度作成した新たな改革プランの素案では、
平成32年度までを計画期間とし、各道立病院が果たすべき役割や機能、
経営形態のあり方や医療従事者の確保対策について、
取り組むべき事項をとりまとめたところであり、今後、
経営の効率化に向けた経営指標や数値目標の設定とともに、
新たな収支計画を作成し、年度内に成案にしてまいる考え。
○ 道としては、平成29年度から地方公営企業法の
全部適用に移行し、経営の自由度を高めながら、
新たなプランで掲げる数値目標を達成できるよう、
収益確保や費用縮減に加え、
経営基盤の強化や職員の改革意識の向上などに全力で取り組み、
道立病院の経営改革を実現してまいる考え。