
全ては力強い支援者の方から寄せられたご意見が起点となり、一冊の冊子を拝読させていただいたことからこの取り組みが始まりました。
この冊子は、旭川にある「北海道療育園」の創立50周年を記念して企画された座談会の内容を、まとめた別冊として作製されたものです。
昨年の第四回定例会の予算特別委員会で質問させていただいた「特別支援学校における給食について」での議論をベースに、去る平成29年2月16日に先進事例である北海道療育園の現状をつぶさに視察させていただき、更に現場職員の皆さんにも同行いただくことで、取り込めることは即ちストレートに取り込んでいただくことができるように設えていただきました。
北海道療育園での42年間もの長きに渡る汗と努力の積み重ねは誠に頭の下がる思いであり、多大な敬意を感じ入るところです。
先の質問の内容を参考にしていただきたいところですが、道立の特別支援学校における給食の在り方には、大いに改善の余地があるものと感じています。
今回視察させていただき、各所でそのヒントを得た思いでありますし、とは言っても栄養教諭を筆頭に現状でも精一杯に手当てしていただいている現場を推し量る時に、正しく行政の、政治の力が必要になると確信したのであります。
今回はご地元である東国幹道議会議員にも同行いただき、視察に対して心強いアドバイスをいただくことができました。誠にありがとうございます。
6年前に改築された「調理室」は、広さばかりではなく設備面をとっても目指す給食を提供するに値するものでありました。
広さばかりではありません。無駄な導線を排除するにまで練られた配置は、働く調理師の皆さんにとっても十分なものであること伺うことができました。
調理方法だけではありません。その配膳一つをとっても経験が活かされたノウハウがあり、同行した職員の皆さんも熱心に質問している様子は、大変心強いものでありました。
贅沢を言えばいくらでも手に入れたい事実がそこにはあるのでが、即座に、無限に理想を追えるものではないことは承知しています。
しかし一歩ずつでも、一つずつでも、その理想に向かって進む努力を止めてしまうことはあってはならないことなのだと知っています。
あるべき理想を面面と並べ立て、現状を批判することは簡単です。
しかし、決して現状に満足することなく、しかし一度に解決できない課題であっても果敢に取り組む元気を皆さまにお与えいただいている私は、この政策課題に取り組んで参ります。
最後となりましたが、江口顧問をはじめとする北海道療育園のスタッフの皆さん、利用者の皆さんにこのような機会を与えて頂きましたことに感謝すると共に、今後とも「良き手本」としてご活躍いただけますようにお願い申し上げます。
北の元気玉 道見やすのり拝