
E,丘珠空港の利活用について
次に、丘珠空港の利活用について伺います。
道民が長く待ち望んでいた丘珠空港の利活用の促進に向けた取組の連携については、平成28年6月に知事と札幌市長が合意しています。同年7月には「丘珠空港の利活用に関する検討会議」が設置され、平成30年2月には報告書がまとめられています。
この報告書については、これまで停滞してきた窮状を鑑みた時に、経済界にとってもその出来は十分に評価されているとお聞きしたところです。
北海道の人口減少によって失われる経済損失分を補う効果の高い活性化対策の一つとして、丘珠空港の利活用を最大限まで活かさなければならないことは、これまで議論してきた通りなのです。
道内7空港の民間委託準備が着々と進む今となっては、道内は基より国内空港間の競争が激化してくることは必須です。国内において発展していく空港と衰退していく空港が、明確化してきていると考えられています。やり遂げなければならない理由がそこにあるのです。
平成23年に13万人程度にまで落ち込んでいた丘珠空港の旅客数は、フジドリームエアラインズの定期便就航などによって、平成29年には25万人を超えるまでに至っています。
先ほども述べたように、やり遂げなければならない理由があるのですから、旅客数を300万人とする場合と500万人とする場合の各施策は自ずと異なるのですし、更にその先を目指さなければならない丘珠空港のポテンシャルを「北海道の元気」の源としていくためには、まちづくりとして、いつまでに、なにを、どれ位目指すのかを札幌市と力を合わせて。具体的に定めていかなければならない段階に入っていることが明らかです
これまで以上に札幌市と力を合わせて国に協力を求めながら、1日も早く丘珠空港の具体的な利活用策について、検討を推進していかなければならない北海道としての見解を、知事に伺います。
<答弁>
丘珠空港の利活用についてでありますが、
〇本年2月に札幌市と道が取りまとめた丘珠空港の利活用に関する報告書では、
運用時間の延長や2次交通の改善、さらには、滑走路の延伸など、
ソフト・ハードを含めた幅広い利活用策について、地域での議論を深めるため、
その利活用策の具体的なメリット・デメリットや概算事業費などをケーススタディ
として示したところ。
〇札幌市においては、今年度、本報告書をもとに住民説明会や有識者会議を開催し、
空港の利活用のあり方について、議論を深めていくものと承知しており道としても、
市が進める市民や有識者などとの議論を踏まえながら、丘珠空港について、
引き続き、札幌市との連携のもと、道のビジョンに基づき、道内各地域の
経済・医療・防災を支える航空ネットワークの実現を目指し、
さらなる利活用を図ってまいる考え。