
今朝、太平の交差点に立っていると、赤とんぼのツガイが沢山飛んでいました。
数日前から見るには見ていましたが、こんなに沢山の赤とんぼは今シーズン初めてでした。
忙しなく活動を続ける毎日の中であっても、気づけば暦の上では「立秋」です。
一息つく為に入る木陰にそよぐ風が、日照りによって熱く灼ける肌を気持ちよく冷ましてくれます。
今日はいつもと違う雰囲気で始まった朝の辻立ちでした。
午前六時半、いつもなら行き交う車両も疎らであるはずの石狩街道…。
今朝は、随分と土煙を浴びたキャンプ帰りのような、車内で何やら皆で楽しげに歌っている、
麦わら帽子や首にタオルを巻いた方々が乗ったの車両が、次から次へと南へ走り去ります。
その顔は満足げで実に楽しそうに見えました(笑)
「そうか、ライジング・サン・ロック・フェスティバル(以下、RSR)かっ!」
RSRは、1999年から回を重ねること16回目を迎える日本最大級の夏フェスです。
石狩湾新港樽川ふ頭野外特別ステージで、実に6万人弱が集まって2日間オールナイトで
開催されるお祭りです。
広大な北海道には、各地で開催されるお祭りが沢山あります。
1月からは、支笏湖氷とう祭り
2月には、さっぽろ雪まつり、旭川雪まつり、登別温泉湯まつり、
IWAMIZAWAドカ雪まつり、小樽雪あかりの路
5月には、しずない桜まつり
6月には、北海道神宮例祭(札幌まつり)、YOSAKOIソーラン祭り
7月には、おたる潮まつり、札幌ビアガーデン
8月からは、函館港まつり、釧路大漁どんぱく、RSRもその一つと言っても良いでしょう。
9月には、さっぽろオータムフェスト …etc とても書ききれません。
この頃には各地で花火大会も催されますし、各地の農産品や水産品を全面に押し出す収穫祭
も催されています。
そうなんです。 北海道は、無類の「お祭りパラダイス」でもあるのです。
こうした各地域の誇りを「強み」とし、日本国内は基より東アジアを中心とした世界中の多くの方々にお越し
いただくことができれば、少なからずその地域は活性化し始めることでしょう。
地域の「強み」を活かす、いわば「闘える手段」を先鋭化していかなければ一歩先んじることは出来ません。
全国画一的な「まち」を国や行政に任せて造ろうとするから、自ずと限りが出てくるのではないでしょうか。
その点において、幸い私たちが暮らす北海道は、既に絶対的優位な地位を保っています。
多くの方々から「行ってみたい」「住んでみたい」と憧れを以て選んで頂くことのできる「宝の山」が
存在していることをもっと自覚しなければなりません。
私たちの仕事は、どう発信するかだけに留まるのではなく、如何にそれらへ参加(滞在)しやすく、
アプローチしやすく、また来てみたいと感じていただけるようにすることではないでしょうか?
北海道への海外からの観光客数は百万人を超えて、二百万人を目指す計画となっています。
それ(強み)を更に伸ばしていくことは、必ず北海道の経済を波及効果的に引き上げていってくれるに違いありません。
北海道というポテンシャルを以てすれば、三百万人、五百万人の海外からの観光客やビジネス客の皆様にお越し
いただくことは、そう遠い未来の出来事ではないのだと確信しています。
少子高齢化などで議論される「人口」を増やすことは、天下国家を語る際には絶対に欠かせぬ論点であります。
現実として国民的議論が沸き起こり、日本国や各地方自治体で女性の社会参加を促しつつも、ライフワークバラ
ンスのとれる子育て環境の充実策などが打ち出されています。
しかし、僅か16年先の2030年には百万人も減ってしまう(17%減)予想が立つ中にあっては、即効性を求
められる方策が求められているのだと考えています。
私たちはしっかりと自覚しなければなりません。
もはや他人任せ(行政のみ)で、まちを維持することが出来なくなっていることを…。
「弱み」を埋めていくことは大切です。
しかし「強み」を伸ばすことが出来るからこそ、初めて「弱み」を埋めることが可能になることを知らねばなりません。
一定のルールは遵守しつつも、私たちの「強み」を活かす「まちづくり」こそが、未来の北海道を優位に遺す唯一の方法なのだと。
北の元気玉 道見やすのり拝