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2022/03/14

令和4年 北海道議会第一回定例会 一般質問 「アドベンチャートラベル・ワールドサミットについて」

3月11日に行われた一般質問で、鈴木直道知事に質問させて頂いた<内容>と<答弁>です。

世界から多くの観光客にお越しいただくことが、即ち北海道の元気に直結することは、この二年の間の新型コロナウィルス感染症との闘いを通して、皆さんも肌身で感じたのではないかと捉えています。

地域が元気になる手段の一つとして、この機会を上手に活用していただけるように設えたいと思い、質問に至りました。

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C,アドベンチャートラベル・ワールドサミットについて

アドベンチャートラベルワールドサミットについて伺います。

2020年12月に北海道での開催が正式決定し、その後準備されてきたATWSは、新型コロナウィルス感染症の拡大防止の観点から、2021年5月にはバーチャルでの開催が発表となりました。その後の2021年9月には、改めて2023年に北海道での開催が内定し、関係者の期待がつながったものと承知しています。

これらは、「農業」「エネルギー」に加えて「観光」を三本柱として掲げる私たちの北海道にとって、今後の戦略に適った取り組みであり、官民挙げて取り組むべき政策・施策なのだと確信しています。そこで、知事に幾つか伺うと共に提案しておきたいと思います。

 

 

①アドベンチャートラベル・ワールドサミット2021について

最初に、ATWS2021について確認しておきます。

先に述べたように9月のATWS2021はバーチャル開催となってしまいましたが、開催された結果等はこれまでの質問で明らかにさ れていることと承知していますが、その総括は行われているのでしょうか。またその公開についての予定を教えてください。

 

<答弁>

アドベンチャートラベル・ワールドサミット2021の総括についてでありますが、昨年バーチャル開催されたサミットにおいては、欧米豪を中心に多くの国から、旅行会社やメディア関係者、観光関係団体など617名が参加し、北海道のアドベンチャートラベルのコース等をバーチャルで体験していただくとともに、各種講演や分科会のほか、旅行会社同士のオ ンライン商談会や、参加者とメディアのオンライン交流会などが実施されたところでございます。 サミット開催時に発信した映像については、主催 者や参加者から高い評価を得たところであり、2023年サミットのリアル開催につながったところであります。これらの実施結果につきましては、本年春に予定している実行委員会の総会で報告するとともに、 ホームページでも公表することとしております。

 

②アドベンチャートラベル・ワールドサミット2023について

ATWS2023について伺います。

開催結果や総括等を受けて、私たちのATWS2023への期待はより高まるものと容易に推測できます。

開催までの一年半で、ATWS2021の準備工程を繰り返すのでは二度開催する意味がありません。順調な開催を期待しているのではありません。私たちは、より効果の高い開催を期待しているのです。知事の見解を伺います。

 

 

<答弁>

アドベンチャートラベル・ワールドサミット2023に向けた準備についてでありますが、道では、来年のサミットまでの時間を有効に活用し、本道のアドベンチャートラベルをリアルに体感し、感動いただけるよう、一年を通じたコンテンツの磨き上げや北海道全域での魅力あるツアーコースの造成のほか、アドベンチャートラベルに対応した新たなガイド制度の検討を進めているところであります。私としては、2023年に再び北海道でサミットが開催されるというチャンスを最大限活かし、全道域で機運の醸成を図るとともに、サミットの主催団体と緊密な連携を図りながら、アドベンチャートラベルが本道の観光の主要な柱の一つとなるよう加速的に準備を進めてまいります。

 

③道内エクスカーションについて

次に、ATWS2023の参加者に提供される道内エクスカーションについて伺います。

事前に伺ったところによると、ATWS2021の参加者に提供される予定だった道内エクスカーションは、サミット開催前に行われるプレサミットアドベンチャー(PSA)15コースと、サミットの初日に開催されるデイオブアドベンチャー(DOA)29コースであると伺っています。

いずれもアドベンチャートラベル・トレードアソシエーション(ATTA)の審査を経て提供されるものと承知しています。

ATWS2023の参加者に提供されるPSAとDOAは、ATWS2021のメニューの継続となるのかを伺います。その44コースについての概要と道内での選定経緯、また誰が企画したコースであるかを含めて教えてください。

 

<答弁>

道内エクスカーションについてでありますが、ATWS2021においては、サミットの前に希望者を対象に4泊から5泊のツアーとして開催されるプレサミットアドベンチャーを15コース、サミット参加者が全員、初日に体験する、デイオブアドベンチャーを29コース造成したところでございます。これらのコースは、旅行会社が道内各地域を回り、ガイドの皆様などとも相談しながら造成した旅行商品の中から、実行委員会で審査・選定の上、サミットの主催団体であるアドベンチャートラベル・トレードアソシエーションの審査を経て決定したものでございます。 ATWS2023の開催に当たりましては、ATWS2021で造成されたコースを基本としながら、改めて、主催団体の意向も踏まえ、商品の追加や既に造成されている商品 画したコースであるのかを含めて教えてください。 の変更などして対応してまいる方向でございます。

 

 

④地域発のエクスカーションについて

道内エクスカーションの在り方について伺います。

ATWS2023の参加者に提供されるエクスカーションは基より、多くの参加者に情報提供されるメニューの創出と共有が必要だと思うのです。道内津々浦々や四季折々に満喫できるアドベンチャートラベルの情報を提供することが必要です。

そこで、道が自治体や地域の観光協会に呼び掛けて、その地域に存するアドベンチャートラベルのコンテンツを、ATTA基準で磨き上げる取組みを主導し展開することを提案します。旅行商品の開発という意味でもあり、その地域の住民に改めて受け入れる覚悟を求めるものでもあると捉えています。

北海道では、余りに当たり前で、時に畏怖の念を抱かざるを得ない「自然」そのものが、私たちに活力を与え元気にすることを再認識することが出来ます。

道の見解を伺うと共に、知事の決意をお聞かせいただきたいと思います。

 

<答弁>

地域発のエクスカーションについてでありますが、本道は雄大で豊かな自然はもとより、縄文遺跡群やアイヌ文化などの地域資源、さらには、多様なアクティビティを楽しむ環境が整っており、道内各地を訪れなければ体験することができない魅力あるコンテンツを有しているアドベンチャートラベルの適地であると認識をしております。このため、道では、アドベンチャートラベルとして求められる高い顧客ニーズに応えることができるコンテンツの発掘や磨き上げを道内自治体の皆様などとも連携して取り組んでいくとともに、一年を通じた全道各地の魅力ある商品造成を支援し、本道の魅力を世界に売り込む絶好の機会であるATWS2023の場において、世界各国のバイヤーやメディアに向けた道内各地の魅 力を余すことなく紹介する動画を発信するなどして積極的にプロモーションをしてまいります。