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2022/09/13

令和4年 9月前日委員会 環境生活委員会 「北海道百年記念塔について」

この質問は、第三回定例会開会前日の12日に開催された委員会での質問になります。

前回の委員会で質問し持ち越した内容についての質問です。

 

しかし、道からの答弁は全く前進の無いものであるだけではなく、明らかに虚偽を重ねる内容が散見され、議事録に残る質問答弁としては不誠実なものであるとさえ考えています。

 

勿論それらを見過ごすつもりはありません。

この北海道百年記念塔の非生産的な議論については、委員会議論の場を離れて、判断を仰ぐことになると知っています。

それを承知して頂き、今回の質問答弁をご一読いただくと、本件に関する道の姿勢がよく理解できることと思われます。

 

取り急ぎ議事録を公開して、情報提供とさせていただきます。

広く道民の皆さんの関心こそが、北海道百年記念塔の存続に掛かっているのです。

何卒お見守りいただくだけではなく、皆さんの声を発信して頂けますようにお願いいたします。

よろしくおねがいいた

 

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一 北海道百年記念塔について

それでは早速、百年記念塔について、6日の委員会で質問させていただき、持ち越した点他について伺ってまいります。

 

(一)意見交換会について

8月31日の「日本の尊厳と国益を護る会」の視察後の意見交換会を非公開としたのが、道であるのか、護る会であるのかについてであります。道は、護る会側だと答弁されておりますが、私の調べによりますと道側であります。もう一度伺います。非公開と申し入れたのはどちらなのか、見解を伺います。

 

(文化振興課長)

意見交換についてでございますが、この度の意見交換は、自由民主党の現職国会議員からなります「日本の尊厳と国益を護る会」の主催により行われるものでありますことから、参加が見込まれるとされました国会議員以外の一般の方々のお立場やその参加の趣旨について、予め、確認させていただいたところでございますが、道から非公開とするよう要請した事実はございません。

当日は、主催者の意向に基づきまして、国会議員及び関係する方々による塔の視察及び意見交換が行われたものと認識をしているところでございます。

 

(再質問)

質問を重ねます。

私が、護る会側の方からお聞きしたところによりますと、30日の夜、電話連絡で交わした打合せの中で、道側からの非公開と、その際に、非公開と非公表の言葉の文意にまで議論が言及し、話に至ったというところまで、説明をしていただいた状況であります。この点につきまして、局長の見解を伺います。

 

(文化局長)

意見交換についてでございますが、参加が見込まれるとされた国会議員以外の一般の方々のお立場や参加のご趣旨について、確認をさせていただいたところでございますが、道から、非公開とするよう要請した事実はございません。

当日は、主催者の意向に基づき、国会議員及び関係する方々による塔の視察及び意見交換が行われたものと認識しております。

 

(指摘)

道は、あくまでも護る会側が非公開にしたと言い張るわけでありますね。その旨受け取りましたし、委員会議事録にも残ることでありますので、これの白黒に関しましては、委員会ではつかないと判断することになりますが、私からもお話を申し上げているように、先方は道だと説明をしているわけですから、明らかにここに矛盾が生じます。このことをどう受け止めるかということでありますので、これは道民の皆様にご判断をいただくしかありませんし、これがどちらだからどうというお話ではありませんが、この後に質問する内容に関わることでありますので、はっきりさせるというよりも、道としてそのように主張するものが、我々というか、護る会側はそうは受け取っていないということを明言しておいて、この質問を終わることといたします。

 

(二)議事録について

次に、議事録について伺います。

私は、前回の委員会質問で議事録の作成を依頼しました。それに対して、道は、主催が護る会側であることを理由に、確認を取ると答弁されました。

私は、その質問の時点で護る会側の意向が了解であることを聞き取っておりましたので申し添えたところであります。その後、道が確認した意向はどのようなものでありましたか。

また、9月6日には護る会の第二弾が視察をされ、同様に意見交換が開催されていることを承知しております。その意見交換会は、同様の質問の繰り返しなのではなく、一回目の意見交換会の内容を踏まえた上で発展的で生産的な質問であったとお聞きしております。その二回目の議事録も作成してください。依頼をいたします。

よもや再び確認を取ると答弁されることはないと思いますが、お節介ながらこの点についても、私が了解であることの意向を確認済であります。

道が確認した意向の内容、一回目と二回目の議事録の作成完了日と合わせてお伺いをいたします。

 

(文化振興課長)

この度の意見交換の議事録についてでございますが、この度の意見交換は、「日本の尊厳と国益を護る会」の主催により行われましたことから、委員からお話しのございました議事録の取扱いにつきましては、主催者側にご連絡し、現在、検討いただいているところでございます。

 

(再質問)

道は、この点について答弁する気はないようですね。論点がかみ合っておりませんし、この点に関して、事前の意見交換で具体的に指摘しておりますけれども、それに対して意見交換を打ち切るという手段にでるわけでありますので、全く好意的に受け取ることができません。

確認した内容についても、今、答弁をいただいておりませんし、完了日についての答弁もありません。局長に再答弁を求めます。

 

(文化局長)

意見交換の議事録に関しまして、再度のご質問でございますけれども、道といたしましては、この度の意見交換は、「日本の尊厳と国益を護る会」の主催により行われましたことから、議事録の取扱いにつきましては、主催者側にご連絡し、現在、ご検討いただいているところでございます。

 

(再々質問)

委員の皆様も、今の答弁をどう受け取るかにもよりますが、文化振興課長が答弁した内容と同じものを繰り返すわけですね。私、より具体的に質問をしております。確認した意向の内容を教えてくださいと。前回の委員会質問の答弁の時も、確認するとおっしゃったわけですから、確認した結果を教えてくれと言っているわけなので、それについての局長の答弁をいただきたい。及び一回目と二回目の議事録作成の完了日を教えてくださいと言ってるわけですから、言及しないのも問題があると思いますが、いかがなものですか。

 

(文化局長)

重ねてのご質問でございますけれども、道の方からは、「日本の尊厳と国益を護る会」へご連絡し、現在、内容について確認するということでご返事をいただいておりますが、日程についてご返事をいただいておりません。

 

(再々々質問)

私の聞く力が足りていないのか、今の質問に答えていただいているという意識が生まれてこないですね。

作っていいのかどうかの確認を取っていただいた結果を教えてくれと言ったものに対して、了解されたものなのかどうなのかを教えていただきたいし、ここまで質問、答弁を繰り返してもあれですから、効率的にお話しするならば、一回目の議事録の作成が済んでいることは、物理的に確認をしておりますから、二回目を作って出すのがいつになるのかという、日程をお聞きしているのでありまして、答弁のピントを合わせないのはどうか思いますが、いかがでしょうか。

 

(文化局長)

意見交換の議事録についてでございますが、この度の意見交換は、「日本の尊厳と国益を護る会」の主催により行われたものでございますことから、道が作成するものではないと考えており、主催者のご判断をいただくことと考えております。日程についても、主催者側のご判断と思っております。

 

(阿知良委員長)

道見委員に申し上げます。同じ質問で4回答弁しておりますけれども、質問内容、答弁内容が変わりないので、かみ合っていないと判断します。したがって、違う観点から質問していただけるようお願いします。

 

(指摘)

委員長ありがとうございます。委員長のおっしゃるとおりでございまして、道にも答えるつもりがなく、故意にポイントをずらしてくるというのが、この委員会の皆さんの貴重な時間を使わせていただくことに耐え忍ばないというか、大変申し訳ないのでございます。

ポイントが明らかになったところで、最後にこの質問に対しては指摘を加えるところでありますが、議事録を作っていいのかどうかというポイントに関しては、前回の質問の中でも、今回の質問の中でもお話しているように、確認はとれているものを、道はあえて明確にさせない。一回目に作っているものに対して、二回目を作ればいいだけなのに、また趣旨の違う答弁をされるというのはですね、道がお得意とするところの、道の考え方を丁寧に説明するというポイントと明らかに異なる部分でありますので、ご指摘を申し上げるところであります。

 

(三)副知事発言の真意について

第二回意見交換会における副知事の発言の真意について伺いたいと思います。

報告によると、第二回意見交換会の中で、副知事が「北海道百年記念塔を壊して欲しいという意見があったのか」という主旨の質問に対して、「そういう認識は持っていない」と回答されていて、護る会側も私たちも大変驚いたところでもあります。

壊して欲しいと言われてもいないのに、壊すことにしたとは謎かけのような事態なのであります。この場合、道が壊すことを決めるに至る主な理由は「安全確保」と「将来世代への負担軽減」とお聞きしています。もちろん、これも私たちは詭弁だと主張しているのでありますが、その理由に至る「一体誰が壊せと言い出したのか」が明確にならないことになります。

ちなみに、道である訳はないのであります。道が言い出し、道が調べて解体に至るなんて道理が通ることはありません。

しかし、副知事は、道は壊して欲しいと依頼を受けたことがないとの意を回答されているので、あえてその発言の真意を伺っておきたいと思います。

これは事実確認だけでありますので、このへんにとどめておきましょう。

 

(文化振興課長)

意見交換の内容についてでございますが、先日の意見交換におきましては、出席された国会議員の方から、記念塔につきまして、「危険だから解体して欲しい」といった趣旨の署名の提出や要望書の提出があったかどうかのご質問がございまして、これに対し、「これまで解体を希望する旨の署名や要望書の提出はない」旨をお答えしたものでございます。

 

(四)記念塔の価値について

最後に、北海道百年記念塔の価値について伺います。

道は、その意見交換会の中で「文化財としての意義を認める」と発言されているとお聞きしました。

これは、北海道百年記念塔の有形文化財としての価値を認めているという意味であるのかの見解を伺っておきます。

 

(文化振興課長)

記念塔についてでございますが、建造物について、登録有形文化財となる基準は、原則といたしまして、建設後50年を経過し、国土の歴史的景観に寄与しているもの、造形の規範となっているもの、再現することが容易でないもの、のいずれかに該当するものとされているところでございます。

各建造物が、これらの基準に該当するか否かにつきましては、国の文化審議会の答申を受けた上で、文部科学大臣が、文化財登録原簿に登録することとなっており、道といたしましては、その見解をお示しすることは難しいものと考えているところでございます。記念塔につきましては、その歴史的、文化的な意味合いを否定するものではなく、公園を利用される方々の安全確保や将来世代への負担軽減等の観点から、保存・活用することは難しく、解体もやむを得ないと判断させていただいたところでございます。

 

(指摘)

この議論そのものが、議会の手を離れ他の場に移ろうとしている今、大変残念ではありますが、例えば、今日の委員会に向けての意見交換をする中にあっても、途中でそれを打ち切ってまで委員会に持ち込む姿勢というのは私として歓迎は全くできません。このことは、今の道の姿勢や思考を読み解くことができると考えるのであります。再三再四、道の考え方を丁寧に説明すると、道の考え方という部分にいろいろと意見してきたこともありますけれども、道の本音というか、胸の内に考えるポイントというのがこういうかたちで見えてくるのだなと思うところであります。

今日の委員会でも報告されたところであり、いよいよこの定例会に入札の承認案件として上がってくるものでもありますので、プロセスとして進んでいく中で、社会によってどう影響されていくのかを十分注視してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。