最新情報

2015/09/30

【27年3定予特】海外航空会社の就航希望実態と展望について

9月28日、第三回定例会の予算特別委員会で質問させていただきました。

これは、先の一般質問で取り上げさせていただいた「道内地方空港の活性化及び札幌丘珠空港の役割と将来像について」の関連質問となります。

以下、その質問と答弁です。

----------------------------------------------

 

海外航空会社の就航希望実態と展望について

先の一般質問でも取り上げさせていただいたところですが、外国人観光客300万人戦略の実現にあたっては、新千歳空港をはじめとする道内地方空港の利活用が必須であると申し上げました。そのうちここでは、海外航空会社の就航希望実態と展望について伺います。

IMG_76171

名実ともに北海道の玄関口として賑わいをみせる新千歳空港には、海外を中心とした航空会社が希望した時間に離着陸できない問題が常在していて、例え受け入れられたとしてもその多くを旭川空港や函館空港に代替えしていただいているのが現状であると聞くところであります。直近で実際に希望すれども来られていない航空会社や便数がどれ位あるのかを伺います。

【答弁】

海外航空会社の就航希望についてでありますが、道内空港への就航が実現しなかった国際線の便数等は、民間事業者間の調整事項であり、実態を把握することは難しいが、海外から訪れる観光客が急増する中、希望する発着枠がとれなかったケースや、グランドハンドリング事業者等と航空会社の間で、契約条件が整わなかったケースなどがあることは承知しているところ。

道としては、今後とも、航空会社や空港関係者などと連携を密にしながら、路線開設や増便に伴う実情の把握に努めるとともに、グランドハンドリングなどを含め、道内各空港における課題等について、「道内空港機能強化調査研究事業」を進めていく中で整理していく考え。

 

マレーシア・ベトナムや中国からの便にあっては、半年以上前にチャーター便の乗り入れを申し入れても回答はなしのつぶてで、直前になってお断りやほかの地方空港への振替えの回答をするという、観光立国を名乗るには相応しくない対応が散見されると聞いています。それらをいつまでにどうやって解消される計画となっているのかも伺います。

【答弁】

が意外の航空会社のニーズへの対応についてでありますが、道としては、これまでにも、道内空港への国際航空便の就航が円滑に進むよう、CIQ体制などに要請を行ってきたところ。

現在、道も参画している「国際航空便の受入円滑化に向けた検討会」において、関係機関や事業者が、諸課題の改善に向けて検討を行っているところであり、先ず、近く、入国審査ブースの増設が予定されているとともに、グランドハンドリングなどについては、今年度中を目途に、検討を進めることとしている。

道としては、2020年をめどとした、来道外国人観光客300万人の実現を目指して、関係機関と連携しながら、道内空港の機能強化と利用促進に向けた実効ある対策などについて検討してまいる考え。

IMG_76091

我が会派の代表質問の答弁で「ニーズを踏まえた誘致活動に重点的に取り組む」ことや「航空会社の具体的な運航意向や利用状況の把握に努め、関係者との情報共有を進める」とされたところではございますが、実体を把握すること、その変化を敏感に受け止めることは、戦略戦術上で欠かせない情報なのであり、調査を繰り返して公表することは、民間ベースにあっても有益であることは明白です。

更により多くの航空機を受け入れていくためにも、CIQやグランドハンドリング、二次交通環境の大幅な向上は避けられず、300万人、その先を目指す私たちにとって受入体制の大幅な改善が急務であると言えるのです。

民間の協力を求めることばかりではなく、場面によっては立ち上がりが急がれる分野においては、道自らが着手してでもニーズに応えていく必要があることを指摘しておきます。

 

最後に、この件も含め一般質問でも「道内空港の活性化」について質問させていただいているところではありますが、皆さんと一緒に考えなければならないことは、1000億円にせよ、300万人にせよ、道が言い出して、旗を振れば、実現できるものなのではなく、掲げた目標に対して、北海道民の皆さまに最大の理解と協力を頂きながら、民間事業者の皆さんに具体的な行動を起こして頂き、目標の達成のために必要なニーズに対して、道が支援・協力を臨機応変に続けていかなければならないということなのです。

IMG_76301

右肩上がりで成長を続けてきた先人たちが作り上げてきたこの社会が、人口減少をはじめとして多くの危機に直面している今、私たちが同じ手法で取り組んだとしても、なかなか良い結果が導き出せない環境にあることを知らなければなりません。

ここはもっと道が踏み込んで、民間事業者の皆さんと力を合わせて、行動を積み重ねなければ、この高い目標を遂げていくことは難しいものとなるに違いありません。

 

どうか皆さん、北海道の明るい未来の為に、北海道を強くしていくために、渾身の力を発揮していただけますように、民間の皆さんに協力していただけるための仕事を積み重ねていただけますようにお願いしておくこととします。

どうもありがとうございました。