9月30日、10月の環境生活委員会で「北海道認定リサイクル製品」についての質問をさせていただきました。
これは、循環型社会の形成を目指す道として、10年以上前から取り組んできたものとのことですが、道民の皆さんに認知していただき、多くを使用していただけていないことも事実です。
より広めて、よりお使いいただく、言わば資源再生を道内で高めていくことが、私たちの「元気」につながり、北海道を強くしていくことに直結すると考えているのです。
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北海道認定リサイクル製品について
道は、「北海道循環型社会形成推進基本計画」の中間年度である昨年度、国や道による関係計画の策定や社会情勢の変化を踏まえて計画の改定を行ったと承知しております。
循環基本計画では、本道での循環型社会の形成に向けた4つの基本的方針の一つとして、「リサイクル関連産業を中心とした循環型社会ビジネスの振興」が掲げられています。また、この基本方針に沿った道の施策として、平成16年12月に創設された「北海道リサイクル製品認定制度」があり、道は、この制度によって、道内で発生した循環資源の道内での再生の促進と、再生品の利用拡大を目指しているものと承知しています。
この認定制度が創設されて10年以上が経過する一方で、認定製品の利用が進んでいないとの声も聞かれています。
そこで、認定製品の普及拡大に向けた取組の現状や課題、今後の取組などについて質問をしてまいります。
(1)認定製品の利用拡大について
循環基本計画では、数値目標の指標として認定製品数を設定しており、中間年度である平成26年度での製品数を160製品以上としていますが、26年度での状況はどうであったのか。また認定製品の利用を拡大するために、これまでどのような取組を行ってきたのかを伺います。
(2)認定製品の認知度等について
道では、道発注の公共工事の受注事業者に対して認定製品の認知状況や調達実績等に関するアンケート調査を実施していると聞いていますが、認定製品の認知度と利用状況について伺います。
(3)認定製品の認知度向上について
いま、総じて77.7%程度の事業者に認知していただけていると伺いましたが、それを更に高めていく必要があると考えています。
認知度の目標設定を行い、それを達成させていくためには、アンケートに寄せられたご意見やご指摘を活かしたPR活動が必要であると思われますが、お考えを伺います。
(4)認定製品利用拡大の課題について
道における認定製品の利用状況は、平成25年度の調査結果では、事業者の約6割の利用に留まっているとのことです。
道では、認定製品の調達や利用促進の向上を図っていく上でどのような課題があると考えているのかを伺います。
(5)公共工事における認定製品の利用について
例えば、公共工事におけるリサイクル製品の使用指定を設計段階で折り込み、予算を付けていくことで、利用を確実に促進していくとこは可能であると考えています。それは、利用の促進のみならず、利用が期待される新たな製品の開発や登録に直結していくものであり、この促進と支援こそが道の役割であると考えられます。
道庁内関係各部は基より市町村と連携して、この取組を推進していくことが必要です。道としてのお考えを伺います。
(6)北海道リサイクルブランドについて
道では、認定製品のうち、北海道らしい優れた特性を持つ製品を「北海道リサイクルブランド」として認定していますが、現在、認定されている製品は3製品しかなく、道産の優れた特性を持つ製品であるにも関わらず、その利用状況も今一つの状況のようです。
リサイクル製品とリサイクルブランドの関係が判りにくいことも原因の一つであると考えられます。
道は、どのようにリサイクルブランドの利用を促進していくのかを伺います。
また認定数を増やすことが、利用の促進だけではなく北海道からのブランド発信にも有効ではないかと考えますが、制度の見直しを含めて考えを伺います。
(7)今後の取組について
利用拡大に向けた取組について伺います。
冒頭にも申し上げましたが、リサイクル認定制度やリサイクルブランドは、道内で発生した循環資源の道内での再生利用の拡大と、それによる循環型社会ビジネスの振興を目指すものであり、そのためには、道の公共工事などを含め、少しでも多くの道民や事業者に利用していただくことが必要です。
今後、認定製品などの利用拡大に向けて、どのように取り組む考えか伺います。
(8)民間市場における利用促進について
認定製品の一覧を見ると、トイレットペーパーの「コアレス」や土壌改良材の「十勝バーグ」など、既に広く一般市場に出回っている製品も多くあることが分かります。
認定製品が、民間市場で認定製品が流通していることを、北海道民の皆さまにお知らせすることが、認知度の向上にもつながると考えます。
道内で効率的に循環型社会ビジネスを振興していくためには、道内民間市場への製品投入は欠かせないことは明らかです。
そこで、民間市場への利用促進についての考えを伺います。
循環型社会の形成に寄与することを目的とし、「北海道認定リサイクル製品」や「北海道リサイクルブランド」を広く認知させていくことは、循環型社会ビジネスの振興を支援することにもつながるものでありますが、そのためには公共工事及び民間市場における市場性の拡大が、優先して求められることとなります。
これは、取り組んでいることそのものが重要なのではなく、出た結果に対して、何が足りていて、何が不足しているのかを知ることが、その上で必要な変化を取り入れていくことが、効果をより高めていく上で有効な手段であると思うのです。目標を数値化し、動向を把握することは、過去から学び、未来への課題を明確にする手段でもあると言えるのではないでしょうか。
言わば、北海道リサイクル製品に認定されている製品の使用を増やす有効な支援を道が行い、使用量の増加が認められるからこそ、次なる製品の申請が見込まれるのであり、製品種類が増加することで、更なる市場性の拡大につながるものだと見通すことが出来ます。
つまり、道は、公共工事における北海道認定リサイクル製品の使用指定を積極的に行い、その市場性の豊かな可能性をお示しするべきであります。新たな申請の可能性が広がり、同時に民間市場に投入できる製品にも注力することで、北海道全体で循環型社会ビジネスの振興を実現させていくことが必要だと考えています。
しかし、この取組は環境生活部だけの力では成し遂げられないのであり、道全体で力を合わせて本目的に叶うことができるようにしていかなければなりません。
この点については、環境生活部の皆さんのご協力を得ながら、さまざまな機会を通じて取り扱ってまいりたいと考えております。
私たちにとって必要なテーマを推進・促進させていくために、必要な行動を積極的に働き掛けていくことが、何より求められていると指摘しておくこととします。
これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。